超低出生体重児の最初の壁【栄養】

今日もこのシリーズの続きを書いていきます。

まだまだ未完成なブログですが、いつか同じように小さく赤ちゃんを産んだママに読んでもらえるような記事になれたらいいなと思うので、
今はとにかく書き続けようと思います!


超低出生体重児として産まれてた我が子が最初に気をつけて診ていくこととして
主治医の先生に説明を受けたこと5つ。

  • 呼吸
  • 循環
  • 栄養
  • その他

この中から今日は、4つ目の「栄養」について記録していきます。


母乳が何よりの栄養

生後すぐに言われていた大事なこととは、「母乳が飲めることと、うんちが出ること」でした。

合わせて、新生児科の先生がこう仰っていました。

「お母さんの母乳が、いまの赤ちゃんにとって何よりの栄養です。どんな薬や治療も、母乳には敵いません。
今は辛い時ですが、赤ちゃんも生きようと1分1秒、必死に頑張っています。
お母さんも搾乳頑張って赤ちゃんに届けてください」

これは人によってはプレッシャーに感じる言葉かもしれませんが、私にとっては嬉しい言葉でした。

「私にもこの子にやってあげられることがまだある!」

こう前向きに捉えて、毎日、毎日、母乳を止めないよう搾乳し続けました。

実際、生後2日目には母乳を染み込ませた綿棒をお口に入れてあげていて

しかもちゃんと吸ってくれたことがノートに記録されていました。

在胎24週で、470gという小ささで生まれてきたRenですが、生まれて2日目にはもう母乳綿棒を吸っていてくれていたんです。

これってすごくないですか!?感動しますよね。

その後も哺乳瓶でお口から飲めるようになるまでは、お鼻から入ってるチューブで母乳を入れてもらっていました。

生後5日目には0.5ccを、1日4回。

6日目には0.5ccを、1日8回というように、少しずつ増やしていって、本人の消化が追いつくか診ていて下さってました。

Renの場合、消化が追いつかないということはほとんど無く、ミルクは順調に増やしていけてました!

とは言っても0.5cc、1ccという単位でちょっとづつでしたが、こんな少量でも増やせる=元気な証拠だと思い、

毎回すごく嬉しかったのを思い出します^^

退院時には哺乳瓶で70ccとかをぺろっと飲めちゃっていたので、人間の成長って本当すごいですよね。


HMS-2

これは、母乳に加える粉末のことです。

母乳に不足するタンパク質、カルシウム、リンの補強とカロリーアップを目的として開発されたもので

今後これを使用するかどうかを、生後二週間が経った頃に先生に聞かれました。

というのも、この粉末は保険適用外で、病院側から処方されるのではなく、使用する場合は自身で購入する必要がありました。

金額は病院などによって差はあるかもしれませんが、Renが入院していた病院では1箱60包で5400円でした。

最初の頃は少量づつ使用していましたが、ミルクの飲む量に比例して粉末も増加するので、1番多く使用していた頃は1箱が2週間もたないくらいです。

金額だけを考えれば安いものでは無いですが、もちろん私は迷うことなく即購入し、使用したいです!とお返事しました。

1gでも大きくなって欲しいと願っていたので、使わないという選択肢は全く頭にはありませんでした。

実際Renの場合はこの粉末を生後27日(体重669g)から使用し、ちょうど生後100日(体重2330g)で終了しています。

事前に、粉末を使うことで下痢をしてしまったり、消化が出来ないこともありますと説明されていましたが、

Renの場合はそういったことも一度も無く、使い始めてからは中止することなくずっと使用してもらっていました。

粉末のおかげかは分かりませんが、体重の増え方は毎回褒めてもらっていたので、私はこれを使用してよかったと思っています。


まとめ

母乳に関しては毎日の搾乳で疲労やストレスが溜まったり、乳腺炎を繰り返したりと大変な思いもたくさんしましたが

それでも私は“この子に母乳を届けられるのは私しかいない!”という私だけの特権があったので救われた部分もありました。

自分の子どものことって、ママである自分が一番わかってるはずなのに、NICUに入院中の子って、当たり前ですが先生や看護師さんの方が

その自分の子どもについて詳しいんですよね。

様子を聞くときも今日は機嫌が良かったとか、うんちがよく出たとか、うつ伏せの体勢が好きだとか・・・。

ママである自分がわからないその子なりのサインなんかも教えてもらったりして。

そういう些細なことでも、この子って私の子なのかな?とか、ママのことママって分からないだろうな。などと、

面会に行くたびにママとしての自信がどんどん失われていってたんです。

でも唯一、私にしかできないことが一つだけあって、それが母乳を届けることだったんです。

なのであの時の辛い搾乳生活も、“私のこの母乳があの子を大きくしているんだ!”と思って自信に繋げられていたら

もう少し気持ちが楽になっていたのかなぁと、振り返ってみて感じました^^

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