今日のブログは(4)の続きです。
《帝王切開》
先生が「緊急カイザー!」を指示を出してからは、ものすごいスピードで看護師さんたちがと準備を始めました。
私はパパに連絡してくださいと言われたので、看護師さんに手術服のようなものに着替えさせられながら必死にパパに電話しました。
「エコー終わったよ^^」の連絡だと思っていたパパが、
電話に出るなり明るく「どうだったー?^^」と。
私はただただ、泣きながら
「小さめだった子の心臓止まっちゃったって。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と。
震えながらひたすら謝ることしかできなかったです。
「すぐ向かう!」と言ってパパは電話を切ったので、次は東京にいる実母に電話しました。
「赤ちゃん1人心臓止まっちゃって、今から帝王切開することになった、、、
ごめんね。ごめんね。悲しい思いさせてごめんね」と。
その時はもう看護師さんが私を車椅子に乗せて手術室に向かう時だったので
きっと母との会話中に電話は切ってしまったと思います。
どんどんと準備が進み、気づいたら手術台で仰向けにされていました。
先生が、「もう一度お腹の様子を見てみるからね!」と、手術台でエコー。
すると、「うん、やっぱり右側の子が苦しいサイン出してるから急いで助けるね!」と。
私のことを囲う大勢の先生や看護師さんも、この言葉でキリっと雰囲気が変わったように感じました。
この時まだ朝の7時台だったこともあり、後から聞いた話によるとまだ出勤してきたばかりの先生方は私服のまま、手術に入ったと。
1分1秒を争うほどの状況だった為、各科の先生方が総出で駆けつけてくれたそうです。
私はまだ胸の前で手を合わせ、天国のおじいちゃんにお願いし続けていました。
《おめでとうございますの無い出産》
初めての帝王切開。なんとも言えない気持ち悪さがありました。
でもそんなことどうでもいい。ぜっっったい2人とも助けてあげて。とずっと祈っていました。
お腹を切っていた先生が「もう出るよ!!!そっちいけるー!!!?」と
おそらく隣の部屋にいる新生児科の先生たちに声をかけ、赤ちゃんが出て来ました。
もちろん泣き声なんて1ミリも聞こえません。泣いてるのは私だけです。
取り出された赤ちゃんを一瞬も見ることもないまま、お腹の処理が続きます。
するとだんだんここにいる先生たちのペースがゆっくりになっていく。
私は、え!もう1人の子はどうなったの!?まだ1人しか出てないじゃん。
私は頭の近くにいた麻酔科の先生と思われる方に、
「赤ちゃんって2人とも出たんですか!?」と聞きました。
すると、
「はい、1分の差も無いくらいで2人とも出て来ました。
いま新生児科の先生たちが頑張っています」と教えてくれました。
ホッとするのと同時に、こんなの出産じゃない。と泣けてきました。
赤ちゃんの泣き声も聞こえない。誰も「おめでとう」とも言ってくれない。
こんな出産、ぜっっったい嫌だ!早く夢が覚めて欲しい。
私はずっと現実を受け入れられずに、ただただ泣きながら2人の様子が聞けるのを待ちました。