今日のブログは(5)の続きです。
《双子の絆》
帝王切開の後処理みたいな段階で、やっと新生児科の先生が説明しに来てくれました。
もうずっと泣き続けていた私に、ゆっくり、ゆっくりと言葉を選びながら
「お母さん、お姉ちゃんの方はね、やっぱりもう心臓が止まった状態で出てきてね、
蘇生して頑張ってみたんだけど、残念でした。。。」
「妹ちゃんの方は今頑張ってくれていて、この後すぐにNICUに連れていきますね。
検査結果などが出てから詳しい説明ができると思います」
もう私はこの辺の記憶は曖昧で、何が起きたのか、なんでそんな事になったのか
理解できないし、理解したくないし、こんなの夢ですよねって看護師さんに聞いていたかもしれない。
少ししてから別の先生が「お姉ちゃん抱っこしてあげてください」とお姉ちゃんを連れてきました。
私の正直な気持ちとしては「見たくない」
だって、まだ予定日まで3ヶ月以上あった胎児がどんな姿なのかも想像できないし
それを我が子だと言われても受け入れられる訳がない。
はっきり言って「トラウマになる」と直感的に思ってしまいました。
けど私の返事なんか待たずに、顔の近くに連れてこられたお姉ちゃん。
大事に巻かれてたタオルが外されて、初めて姿が見れた瞬間に、私は自然と胸の上に抱き寄せていました。
温かくて、柔らかくて、優しい表情の美人な女の子。なんでピクリともしないの。
もうごめんね、ごめんね、ごめんねって言い続けることしかできなかったような気がします。
その頃、別の先生が「妹ちゃんの方も来れる!?」と気を利かして呼んでくれて、
今度はサランラップにグルグル巻きにされたRenが、たくさんの先生や看護師さんに連れられて来て
2人揃って私の胸の上に寝かしてくれて、看護師さんが一生懸命写真を撮ってくれました。
2人がちゃんと横に並んでる写真が撮れたのは、この時が最初で最後となりました。
《夫婦の絆》
急いで駆けつけてくれたパパさんが病院に着いた頃には、私はもう自分の病室に戻っていて、
ベットの上で息のしていないお姉ちゃんを抱きながら泣き崩れていました。
看護師さんが「ご主人が着いたようです。お部屋に通しても良いですか?」と声をかけてきたので
私はとっさに答えました。「いや、主人には見せないでください。耐えられないと思うので。」と。
でもそんなやりとりをしていた最中に、入り口近くの看護師さんたちをかき分けるように勢いよくパパさんが部屋に入ってきました。
私はタオルで包まれてるお姉ちゃんをちょっと隠すように、「死んじゃったって」と伝えると
パパさんも溢れるように涙を流しながら「よく1人で頑張った。えらかったね」と抱き寄せてくれました。
少しづつ冷たくなっていくお姉ちゃんをじっくりと見て、「かわいい顔してる」って。
私が思ってるよりも何倍も強いパパさんに助けられ、支えられ、その日は無理を言ってパパさんも病院に泊めてもらうことにしました。
これまでもパパさんには毎日感謝することばっかりで、私にはもったいない人だと思ってはいたけど
この日は心から、この人と結婚できてよかったと思いました。
書き出したら意外と出産記録が長くなってしまったので、この辺で終わりにし、
次回からはいよいよ【入院記録】NICU編を記録してRenちゃんの成長を残していきたいと思います^^