さっそくこのブログでは、Renの入院生活から残していきたいと思います。
ただ、早産になってしまった原因も含めて残したいので、まずは出産までのことを振り返ります。
正直、妊娠中のことはあまり思い出したくなくて、当時使っていた妊娠週数を書き込んだカレンダーや、マタニティ服などは全て、目につかないところに封印してます。
でも今こうやって当時のことを振り返りながら、スヤスヤ眠るRenを片腕に抱いていられることは、幸せでしかないです。
《妊娠中のこと》
これから記録をしていくRenは、2020年4月に一絨毛膜二羊膜性双胎の第二子として誕生しました。
簡単に言うと、一卵性の双子の妹です。
双子の妊娠は初めてだったのですが、検診に行くたびにさなざまなリスクの説明を受けました。
その中でも、何度も先生から話されていたリスクが双胎間輸血症候群。
これは双胎妊娠の中でも、一卵性(一絨毛膜双胎)にのみ起こる特殊な病態。
一つの胎盤を共有している双胎の間では互いに血液が行ったり来たりしているが、そのバランスが崩れると、血液を多くもらう子(受血児)と血液を多くあげてしまう子(供血児)が出来てしまう。
万が一、発症した場合は妊娠26週までならレーザーによる治療ができるが、26週を過ぎていた場合はお腹から出すことになります。
と説明を受けていました。
難しくてあまり細かいことは理解できなかったけれど、発症率は5〜10%だということだったので、なんとなく私は大丈夫だろうと、妊娠中はそこまで心配していませんでした。
《双胎間輸血症候群》
妊娠23週、妊婦検診のために病院へ行きエコーをしてもらうと、
「断定はできませんが、おそらく双胎間輸血症候群を発症しています。
右側の子は羊水が多く、体も大きくなっているのに対し、
左側の子はほとんど羊水が無く、前回からあまり大きくなっていません。
羊水がない子は、子宮の中に隙間が無く、サランラップで密着されているような状態なので、
明日にでもすぐ、レーザー治療できる病院へ転院してもらいます」
私は、エコー中からずっと涙が止まりませんでした。
先生に何を言われても、看護師さんになんて声をかけられても、
私はただただ、旦那さんにしがみついて泣くことしかできなかったのを鮮明に覚えています。
なんでだろうって。
先生に言われた通り、副作用の強い張り止めの薬だって、ちゃんと毎日飲んでたし
お義母さんに手伝いに来てもらって、家の中でもずっと安静にしてたのに。
一通りの説明を受けて、旦那さんに支えてもらいながら病院の外に出たら、
すごく綺麗に咲いている桜の木と夕日が見えてきました。
その景色を見たとき、なぜだか
泣いてる場合じゃない。
レーザー治療受けて、必ずこの病院に二人連れて帰ってこよう。
そう強く心に誓って、この日は病院をあとにしました。