今日は、前回の続きを書いていきたいと思います。
《転院前日》
通院していた病院の先生が、双胎間輸血症候群だと判断した直後、
すぐに転院先の病院へ電話連絡をしてくださいました。
「なるべく早く診てもらいたい。
明日、お昼の12時までに転院先の病院へ行けますか?」
とのことだったので、悩む時間すら無いまま翌日には転院することになりました。
転院先の病院がすぐに受け入れてくださるということは、ありがたく感謝すべきことだと理解はしていても、転院先ではそのまますぐ入院、タイミングを見てレーザー治療だと聞いていたので、もちろん前日の夜は眠れませんでした。
一番気になっていたことは、長女Rinのことです。
当たり前に、生まれてから今まで何日も離れたことなんてない、当時1才半の可愛い可愛いRin。
ママはしばらく帰って来れないいんだ。と話したって、理解できるわけがない。
明日からこの子に触れることも、近くで寝顔を見ることもできないんだと思うと、
寂しくて、切なくて、悔しくて、
少しでもくっついていよう、寝顔を目に焼き付けようと、ずっと泣きながら、
スヤスヤ寝ているRinに抱きついて朝が来るのを待ちました。
《転院当日》
気持ちの良い晴天の日でした。
ほとんど寝ていなかったので、お義母さんが用意してくれていた朝食も手をつけられず。
入院するための荷物の最終確認だけして、あとは元気いっぱいのRinとの時間を作りました。
何も分からず、いつも通りご飯をたくさん食べて、「おいしー!」と喜ぶRinを見て
この子の前で泣きたくない。余計な心配はかけたくない。
だから玄関を出る時は、強く抱きしめて笑顔でバイバイしよう。
そう思っていたのに、
出発の時間、お義母さんに「Rinのことよろしくお願いします」とだけ伝えて
私はRinの顔をほとんど見れずに玄関を出てしまいました。
Rinに触れれば触れるほど、Rinの顔を見れば見るほど、離れることが辛くなり
入院なんてしたくない。Rinと離れたくない。という気持ちが高まってしまい
その気持ちを押し殺して、家を出るにはそうするしかなかったのです。
もちろん車に乗り込んでからは、タオルがびちゃびちゃになる程泣きました。
車では、少しでも楽な姿勢をと、主人が後部座席をめいいっぱい倒しておいてくれてたので
後ろの席で横たわりながら、私は外の景色を見ることもなく、Rinを想って泣き続けていました。
今でもこの日を思い出すと、涙が出てきます。