【出産記録】双子の出産(2)

今日は、前回の続きを書いていきたいと思います。


《転院前日》

通院していた病院の先生が、双胎間輸血症候群だと判断した直後、
すぐに転院先の病院へ電話連絡をしてくださいました。

なるべく早く診てもらいたい。
明日、お昼の12時までに転院先の病院へ行けますか?」

とのことだったので、悩む時間すら無いまま翌日には転院することになりました。

転院先の病院がすぐに受け入れてくださるということは、ありがたく感謝すべきことだと理解はしていても、転院先ではそのまますぐ入院、タイミングを見てレーザー治療だと聞いていたので、もちろん前日の夜は眠れませんでした。

一番気になっていたことは、長女Rinのことです。

当たり前に、生まれてから今まで何日も離れたことなんてない、当時1才半の可愛い可愛いRin。

ママはしばらく帰って来れないいんだ。と話したって、理解できるわけがない。

明日からこの子に触れることも、近くで寝顔を見ることもできないんだと思うと、
寂しくて、切なくて、悔しくて、
少しでもくっついていよう、寝顔を目に焼き付けようと、ずっと泣きながら、
スヤスヤ寝ているRinに抱きついて朝が来るのを待ちました。


《転院当日》

気持ちの良い晴天の日でした。

ほとんど寝ていなかったので、お義母さんが用意してくれていた朝食も手をつけられず。

入院するための荷物の最終確認だけして、あとは元気いっぱいのRinとの時間を作りました。

何も分からず、いつも通りご飯をたくさん食べて、「おいしー!」と喜ぶRinを見て

この子の前で泣きたくない。余計な心配はかけたくない。
だから玄関を出る時は、強く抱きしめて笑顔でバイバイしよう。

そう思っていたのに、

出発の時間、お義母さんに「Rinのことよろしくお願いします」とだけ伝えて
私はRinの顔をほとんど見れずに玄関を出てしまいました。

Rinに触れれば触れるほど、Rinの顔を見れば見るほど、離れることが辛くなり
入院なんてしたくない。Rinと離れたくない。という気持ちが高まってしまい

その気持ちを押し殺して、家を出るにはそうするしかなかったのです。

もちろん車に乗り込んでからは、タオルがびちゃびちゃになる程泣きました。

車では、少しでも楽な姿勢をと、主人が後部座席をめいいっぱい倒しておいてくれてたので
後ろの席で横たわりながら、私は外の景色を見ることもなく、Rinを想って泣き続けていました。

今でもこの日を思い出すと、涙が出てきます。

 

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