赤ちゃん訪問

今日は保健師さんによる赤ちゃん訪問の日でした。

この訪問が決まるまで、何度かお電話でやりとりをした保健師さんが来てくれました。

赤ちゃんが生まれたら当たり前のようにある、この保健師さんの訪問。

Rinの時は里帰り出産だったので、実家のいる時と自宅に帰ってきてからの2回も訪問がありました。

その当たり前ができるようになって、今日は私にとってすごく嬉しい日となりました。


 

本来なら生産期で出産し、母子手帳についてる出生連絡ハガキを投函すると
保健所から電話が来て、赤ちゃん訪問の日時などを決めていくと思うのですが、

私の場合はRenがNICUに入院していたし、出生連絡ハガキは出していませんでした。

もちろん病院でもそんなことは言われないし、私自身それどころじゃないって感じです。

すると、出生後2ヶ月くらいで保健所から電話がありました。

役所に出生届を出したのに、保健所には出生連絡ハガキが届いていないということで

「ご自宅に赤ちゃん訪問させていただきたいのですが」

と言われても、

いやいやまだ帰って来てないし。
生まれたら当たり前のように赤ちゃんが家にいると思わないで欲しい。と。

当時はまだまだ病院に通いながら、少しづつ日常を取り戻そうと前に進んでいた頃なので
余計なことで落ち込みたくなく、説明もせずにあっさりと電話を切ろうとしていたわたし。

でも簡単に説明しようとしても、母子手帳は二冊もらっていたので
あれ、双子のもう一人はどうしたのかなって保健師さんが困惑しているのもわかって、

はっきりと、「先に生まれたお姉ちゃんは亡くなりました」と伝えました。

こうやって、自分の口から我が子の死を言葉にするのは本当に辛かったなあ。

なんでこんなこと言わなきゃいけないんだよって。

保健師さんも状況はわかってくれたので、

「“入院中”と記入してもらって良いので、一応ハガキだけは出していただけますか

と言われました。

私も、はいわかりました。と電話は切ったけれど、心の中で

ちゃんと帰ってこれるかもまだ分からないのに保健所に出生したこと伝えて何になるの」

と思ってしまい、そのままハガキは出しませんでした。

この子のことは病院で主治医の先生や看護師さんたちがしっかりと管理してくれているので
“普通に産まれた子”を対象にしている自治体の制度は、当時なぜか信用していませんでした。

というより、もうRenのことなんてあなたたちに話したってどうせ分からないでしょ。

とさえ思っていたかもしれません。


その後、ハガキの存在すら忘れていた頃に
保健所から「ハガキ提出のお願い」的な物が郵便で届きました。

中には丁寧にハガキが入っていました。

だーかーら、赤ちゃん家にいないんだってば!と少しイライラしつつも
出さないとまた連絡が来るんだと思うと、それはそれで嫌なので、
「入院中です」と備考欄に記入し、投函しました。

ハガキの投函から数日が経った頃に、また保健所から電話がありました。

(本当は出たくなかったのに、知らない番号からかかってくるのでうっかり出てしまう)

でも電話でかけられた言葉は想像としていたことと少し違って、
Renの状態も少しは聞かれましたが、ほとんどが

お母さんは大丈夫ですか。寝られていますか。大変でしたね。

といった、私を気遣うような言葉ばかりでした。

もしかしたら前回の電話でも、そういった私への気遣いの言葉があったのかもしれないけれど
心に余裕のなかった当時の私は、なんてひどいことを話させるんだと、不快になっていました。

二回目の電話の時は、Renも退院へ向けた準備をしている時期で
私も少しは人の言葉を受け入れられるようになっていたのかもしれません。

それと同時に、【”普通に生まれた子”を対象としているなら、うちの子は該当しない】と
勝手に決めつけていた自分に、反省しました。

この方たちはきっと、赤ちゃんだけでなく
悩んでいるお母さん”も救おうとしている、そう思うことが出来ました。


退院後すぐに、また同じ保健師さんから電話がありました。

病院でも「管轄の保健所に退院のお知らせを出すので、近々おうちに訪問がありますよ」

と説明されていたので、今度は驚きませんでした。

保健師さんは退院おめでとうございますと言ってくださり、さっそく訪問日時を決めました。

そして今日、朝10時に来てくれた保健師さんはRenの顔を見るなり

はじめましてRenちゃん、よく頑張ったね。会えて本当に嬉しいよ

と、優しく声をかけてくれました。

その姿が私はとっても嬉しく、やっとここから始まる、始められるんだ!
幸せな気持ちでいっぱいになりました


保健師さんの訪問では、現状の確認やRenの今後のスケジュール確認などをして
最後にRenの体重などを測ってもらい、2時間程度で終了しました。

Renについてはさんざん病院で詳しく聞いてきたので、特に私から聞きたいことはありませんでしたが、
久しぶりに家族以外の人とじっくり話せたので、良いリフレッシュになりました。

保健師さん、今日はありがとうございました!^^

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